
お菓子の正しい鮮度保持剤の選び方・保管方法をご存知ですか?
お菓子の鮮度保持に欠かせない脱酸素剤や乾燥剤などの鮮度保持剤。種類や適正量の選定にお困りではありませんか?
鮮度保持剤の使い方から適切なサイズ・種類の選定・保管方法などの様々な疑問を解決し、トラブルの原因や注意点など鮮度保持剤選びに役に立つ情報をご紹介します。
脱酸素剤
密閉された容器内の酸素を取り除いて無酸素状態を作ることで、酸素に起因する変質を防止します。食品の長期保存を可能にします。
脱酸素剤ついて
包装容器の中を脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下が維持されている状態)にすることによって酸化を 防ぎ、ビタミンや油脂の変質、風味の変化や変色を抑えます。また、カビや細菌の増殖を抑制、害虫 を死滅させる役割があり、食品の美味しさや鮮度を保てます。

●KOP/PE、KONY/PE、バリアナイロン/PE、KPET/PE、OPP/EVOH/PE、PET/AL/PE、AL蒸着PET/PEなど
脱酸素剤を封入する場合、バリア性の高い包装材料を選んでいただくことが前提です。酸素が透過しやすい包装材料を使用すると、脱酸素剤の効果が期待できません。

●容器内の空気量または酸素量(空気量×0.21)に応じたサイズを選びます。
※商品によって算出時に基準となる値が異なりますのでご注意ください。



●食品の水分量や用途から、最適なタイプの選定が必要。
●バリア性のある脱酸素剤対応の袋をご使用ください。
●必ずシール機を使用し、袋を完全密封してください。
●シール幅10mm以上、両面加熱タイプを推奨しております。
●脱酸素剤(エージレス®)が熱くなることがありますが開封の際、中のエージレス®が空気(酸素)に触れて発熱する場合が脱酸素剤は酸素吸収をすると熱くなりますが心配ありません、また、一般的にやけどをしたり、火事になったりするような発熱量ではありませんのでご安心ください。
脱酸素剤ラインナップ
バイタロン

エバーフレッシュ

乾燥剤
大切な商品を湿気から守る乾燥剤。どの種類をどのくらい使えばいいかわからない、という方に食品ごとに適したタイプや適正量をご紹介いたします。
乾燥剤について
乾燥剤は空気中の水分を吸収することで、食品が湿るのを防ぎます。
使用にあたっては対応した袋が必要です。乾燥剤は大きく分けると「化学的乾燥剤」と「物理的乾燥剤」の2つのタイプがあり、前者(石灰)は化学反応により、水と化合することで吸湿し、後者(シリカゲル、 シートドライヤー)は毛細孔に水蒸気を吸着します。吸湿量が多く、吸湿スピードが速いのは石灰で すが、このタイプは吸湿すると発熱するので、取り扱いには注意が必要です。

●【石灰の場合】食品の重量(g)÷10
●【シリカゲルの場合】食品の重量(g)÷20
●【シートドライヤーの場合】食品の重量(g)÷1.5=シートドライヤーの面積(cm²)

●CPP/CPP、バリアOP/CP、バリアPET/CP、PET/AL/PEなど

●乾燥剤はそのまま放置すると、空気中の水蒸気を吸収して乾燥能力が低下します。
●15℃以下で、日の当たらない湿度の低い場所で保管してください。
●使い残しがある場合、保存用の密閉ボトルで保管してください。また、乾燥剤の入っていたポリ袋の口を輪ゴム等でしっかり塞いで水蒸気が入らないようにしても問題ありません。

●自動投入機で投入する場合はバラタイプではなく連結タイプの使用となります。製品により連結タイプが無い場合も御座いますのでご注意ください。
●包装形態により使用できる種類が変わってきます。ご希望の包装に合わせて選定をお願いします。
●主な適正食品以外の使用例として、チョコレートやシリアルでも使用される場合があります。
乾燥剤ラインナップ
シリカゲル

食品の重量(g)÷20
シートドライヤー

食品の重量(g)÷1.5=シートドライヤーの面積(cm²)
脱酸素剤と乾燥剤はどのように使い分ければいいの?
乾燥剤は水蒸気を吸着することにより、包装内の湿度を低く保ち、食品が湿るのを防ぎます。脱酸素剤は酸素を吸収することにより、食品の酸化・変色やカビの発生を防ぎます。食品の持つ性質や保存の目的により両者を使い分けます。下記に代表的使用例を示します。

鮮度保持剤対応袋
脱酸素剤対応袋
様々なお菓子袋の保存に幅広く対応。特にしっとりした食感のお菓子や、長期間保存したいお菓子におすすめのガスバリア袋です。また、ほとんどの脱酸素剤対応袋は乾燥剤にも対応しています。汎用性が高い無地からおしゃれな柄入まで幅広く取り扱っています。袋の形状やデザイン、サイズ、シリーズなどからお探しいただけます。

乾燥剤対応袋
クッキーやビスケットなど、水分の少ないサクサクとした食感のお菓子に最適な乾燥剤対応袋の袋です。脱酸素剤の使用はできませんのでご注意ください。
